作る自由と、世に出す責任――AIと藤陰を育てるということ

AIとの対話から生まれた藤陰


藤陰は、見ておわかりのように、AIの力をお借りして制作しています。
誰でも画像が簡単に作れる令和の時代に、「雅蔵人 藤陰」という、平安時代から抜け出した架空の人物を生み出しました。

私、Fujikageの作品ですが、AIというツールがなければ藤陰は生まれませんでした。AIとの対話を通して生まれたのが藤陰です。

一方で、AI画像を作って販売することへの受け止め方は、まだ定まっていないように思います。
このようなAI画像の黎明期に生まれた藤陰。ここで、私、Fujikageの決意をお話ししたいと思います。

藤陰を制作していた途中のことです。
「ブランドブックを作りましょう」
「ただLINEスタンプを販売するのではなく、藤陰を育てましょう」
突然の言葉に意味がわかりません。戸惑うばかり。

やがて私は、それが藤陰を守り、育てていくために必要な提案だったのだと確信するようになりました。

作る自由と、世に出す責任


LINEスタンプを制作しているうちに、気づいたことがあります。
数年前まで、こうした作品は、絵を描く技術を持つ方々が時間をかけて制作していたものでした。しかし今では、誰でも驚くほど短い時間で形にできるようになりました。AIによって。
私は、その世界に簡単に土足で踏み込んではいけないと思うように。

いまAIは、巷にあふれる多くの画像から学習し、一瞬で画像を作ります。有名なアニメのような作風も、あっという間。そのため、思いがけず、どなたかが大切にしているものと似た作品が、どこかで生まれることがあるかもしれません。

本来、個人がAIの力を借りて素敵な画像を作り、自分の楽しみとして大切にすることは、AIの素晴らしい活用方法のはずです。私も、ぜひ多くの方にその楽しさを体験してほしいと思っています。
けれども、それを世に出し、販売するとなれば、そこには人の意思と責任が伴うかと。
販売しているのは、AIではなく人間だから。

私自身もAIの力を借りているからこそ、誰かが時間をかけて育てた人物や世界観を、近道として借りないこと。世に出すものには、自分なりの考えと責任を持つことを大切にしています。

藤陰を、藤陰として育てるために


まだ始めたばかりの私ですが、藤陰に人物像を与え、物語を持たせ、世界観を整えてきました。
そして、これから先も藤陰らしさを見失わないために、その理念を「ブランドブック」として形にしました。

AI画像だからこそ、自分なりの責任を持たせるために。
藤陰を、藤陰として育てていくために。

LINEスタンプは、その長い歩みの入口となりました。